日本画ワークショップ〜2016.4.30〜
日本画の体験ワークショップです。今回は3名の方が受講されました。
ドーサ引き(にじみ止め)した色紙に水干絵の具で描いていきます。
まずはモチーフ選びから。
ここから絵づくりが始まってるんですね。^_^
絵の具は事前に何色か作っておきましたが、受講生の方々にも絵の具づくりを体験していただきました。
「指で絵の具を溶くの初めて!」「濡れてる時と乾いた時の絵の具の感じが違う!」
と、初めての日本画材に新鮮な驚きと戸惑いの声。。
皆さん熱心に取り組んでおられました。
仕上がりは三者三様です。それぞれの個性が光る素敵な作品が出来ました!!
◎水干絵の具
小さな板状の絵の具です。指でつぶし、膠(にかわ)で溶いて使います。あらかじめ何色か作りご用意しました。受講生の方にもそれぞれ絵の具作りを体験していただきました。
◎Tさんの作品
丸茄子と長茄子の組み合わせ。同じ色調で調子の変化が難しいモチーフですが、初めの骨描き(墨で輪郭や調子をつける)の段階から大胆に描かれていました。
大きな筆遣いや絵の具のたらし込みなど、Tさんの大らかな感性と懐の深さを感じます。
初めての画材を楽しんで使っておられました。
◎Nさんの作品
バックは塗らず、かぼちゃの断面をしっかり見て描かれました。
たねの周りの襞の細かい線まで丁寧に描かれていて、ねっとりとした質感が伝わってきます。
Nさん独自の世界観を感じさせる作品になりました。
◎Mさんの作品
小さい作品を2枚描かれました。
細長い色紙には葉の長い人参を一本、きれいな線で描かれています。
線を生かすべく、単色で仕上げました。
もう一枚の作品はミョウガ2つの組み合わせ。優しい色調の中にも芯の強さを感じます。
完成度の高い作品です。